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児童のカウンセリングは成人カウンセリングとは大分異なります。児童は感情表現や考えている内容を言語化より象徴として表わしている場合が多くみられます。そのため、遊戯やアートを用いて、気持ちや悩みを本人にとってより適応的に改善することが可能です。セラピストは、子どもの心理学的な成長や成熟を養う役割を勤めます。また、家族関係に関する悩みも頭のなかで動いており、子どもの行動にも影響がでやすい現象がよくみられます。そのため、家族カウンセリングを行わなければならないと考えます。
また、児童の臨床心理や精神科のカウンセリングにおいては、児童の行動や心理の発育学の知識だけではなく、一般の内科及び神経内科の知識も重要です。対人関係のなかでよく現れる性格や発育段階による行動問題をはじめ、学習障害、コミュニケーション障害、広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー障害など)、注意欠陥及び破壊的行動障害(ADD)、行為障害、反抗挑戦性障害、トウレット障害やチック障害、分離不安障害が挙げられます。その上、通常大人にみられるうつ病や不安症も、児童における特有の症状を呈し、児童にもみられる場合は少なくありません。これに対して、経験のあるセラピストでないと見逃しやすい診断だと思われます。 |